どうも、Averageです。
『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』を読み終えたので、簡単に感想を。
本のタイトル通り、コミュニケーション能力に関する本の内容になっています。
この本では「こういうコミュニケーションをすれば、うまく対話ができる!」といったノウハウ本ではなく、コミュニケーションとは何か?といった観点から切り込んでいる内容の本になってます。
タイトルの通り、元来人と人と言うのは「わかりあえない」という前提にたって、コミュニケーションすべきであるというのが著者の考え方。
ましてやこれから先の時代はよりグローバルになっていくので、この前提は大事になってきます。
日本人は「阿吽の呼吸」という言葉があったりするように、お互いに何も言わなくても思いや気持ち、言葉は伝わるという前提の考え方が少なからずあります。
「こんなことも言わないとわからないのか!」といって怒られたことがある方もひょっとしたらいるかもしれませんね。
このように、日本では同じコンテクスト(文化背景)を持ってるのでこの前提が大いに幅を利かせていたのですが、昨今のグローバル化によりこのような考え方は通用しなくなってきています。
特に海外では、言いたいことは言う文化であり、言わなければ相手には伝わらない。
また、コミュニケーションとは言葉だけではなく、文化やボディーランゲージなど言葉以外の要素も実に重要な要素なのですが、案外、その観点が抜け落ちているのも危険性を孕んでいます。
著者は演劇作家ということもあり表現力を巧みに使って、このコミュニケーションの幅を広げる(深める?)ための方法論を記載してくれています。
コミュニケーションについていろいろと言われている昨今、気になる方は是非読んでみてください。
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書) 平田 オリザ 講談社 2012-10-18
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