【感想】ドローンの衝撃 著者:河鐘基

どうも、Averageです。

仕事でドローン関連の話題が増えてきたので、体系的に色々と学びたいと思っていたところ見つけた本、『ドローンの衝撃』の簡単な感想をば。

ドローンの衝撃

日本がドローン産業で勝つには産業用ドローン!?

本書は2015年7月1日に第一刷されているので、今と比べると多少情報が古いのですがそれでもドローンに関して、情報が網羅的に記載されています。

ドローンビジネスではやはり日本は出遅れています。
スマホと同じで技術力はあるのですが、ビジネスでは勝てていない状況になっています。

この原因で大きな要因となっているのは法整備の動き。
日本では、ドローンが首相官邸に突っ込んだ事件や、少年がイベント中にドローンを墜落させた(墜落した?)事件などでネガティブなイメージが植え付けられてしまったのが要因の一つとも。

カナダではドローンを有効活用したビジネスや法整備の動きが最も進んでいる国です。法整備の充実(ルール作り)がドローンビジネスを拡げる大切な要因としての事例として紹介されています。

また、ハードウェアの面、特にホビードローンに関しては中国のDJIが圧倒的でこの面でも日本は出遅れています。
知人の方がDJIのMAVIC PROを持っていて使っていますが、「すごく良く出来ている」と仰っていたのが印象的でした。

この分野では現在、DJIが圧倒的シェアを持っているので日本がこの分野で戦うのは難しい状況です。

しかし、技術力は高い日本勢。
この技術力を活かすのに最適なのが「産業用ドローン」

農薬散布用のドローンや警備用ドローンなど高度な技術や信頼性を要する分野でこそ日本が勝てる分野ではないかと本書では記載されています。

知らなかったのですが、農薬散布用のドローンは日本のヤマハ発動機が圧倒的シェアを持っているというのを本書で知りました。
相変わらず謎に技術力があるヤマハ発動機に驚きです・・・。

ドローンに関しては経済力や技術面でまだまだ伸びしろがある分野です。
しかし、この伸びしろを活かすも殺すもは法整備にかかっている。
どのような法整備にしていくのかで今後、日本のドローン産業を大きく発展させていけるのかが決まりそうです。

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