日本のことが数字で丸わかり!? 『日本で1日に起きていることを調べてみた 数字が明かす現代日本』-著者:宇田川勝司

どうも、Averageです。

日本で起きている出来事などを数字で理解してみようというアプローチを取った書籍『日本で1日に起きていることを調べた 数字が明かす現代日本』を読み終えたので簡単に感想を。

日本で1日に起きていることを調べてみた

実際にこんなにも差があるの!?生まれる人と死ぬ人の数字

この本では実際に54種類の一日に起きた出来事の数字が紹介されているのですが、その中でも私が気になった数字をいくつか紹介します。

その一つがこの生まれる人と死ぬ人の数字。
1日に生まれる人(赤ちゃん)は2,680人に対して、死ぬ人は3,541人となっています。

毎日、861人の人口が日本から減っていることになります。
年間にすると314,265人もの人が減っていることに!
日本はこれから人口が減少していくと言われていますが、改めて数字で見ると確かにすごい数字だと実感できます。

自分の会社も安泰ではない!?日本の1日の倒産数

日本では1日に倒産する企業の数が22.9社もあります。
これは2016年度のデータで、倒産件数自体は8年連続で減少はしているようです。
それでも、やはり自営業の自分からするとこの数字は大きなインパクトです。
会社は作るのは簡単ですが、実際に生き残ろうとすることの大変さを分からせてくれる数字です。

よく殺人事件が増えたという人がいるけど、実際は・・・?

よく殺人事件が増えた・・・ということを殺人事件のニュースを見るたびに口にする人がいますが、実際には日本での殺人事件は年々減少しています。

日本で発生する殺人事件の被害者数は0.79人となっています。
年間に換算すると289人。人口10万人あたりの発生率に換算すると0.3人の割合で世界では207位の発生率となっています。
つまり、日本はそれだけ世界の中でも殺人事件が少ない国だということが数字で証明されています。

ちなみに戦後間もない時期は年間2,000件〜3,000件近くも殺人事件があったのでそのことを考えると今の日本は遥かに殺人事件が減りました。

トヨタって1日でこれだけ売り上げているの!?

本書のコラムの中で日本のトップ企業1日の売上高(2016)が紹介されているのですが、その中でも日本企業No.1のトヨタの売上高が紹介されていました。

その額、1日で776億円(年間28兆円)!!

1日で776億円って・・・。数字が大きすぎて感覚が麻痺しそうですが、これが日本のNo.1企業のリアルな数字なんですね・・・。
これだけの金額を生み出すトヨタはなんだかんだでスゴイとしか言えません。

長いと感じるのか短いと感じるのか・・・日本人の睡眠時間

「日本人は働きすぎる」と言う言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
実際にその数字を反映するかのように、日本人の平均睡眠時間は7時間39分となっています。

この時間を長いと感じるか短いと感じるかはその人の生活スタイル次第なのですが、世界的にみると日本人の睡眠時間はOECD加盟国の中で最下位で、最も眠らない国民です。

なぜこんなに世界的に見て睡眠時間が短いのか・・・。それは日本人が働きすぎているからだ・・・という論調がよくあるのですが、実際には年間労働時間は1713時間です。
これは高度経済成長期の1960年代と比較すると約500時間も短縮されているのだそう。
しかも、1960年代の日本人の平均睡眠時間は8時間13分だったということで、単純に働きすぎが原因というわけではないようです。

本書によると日本人の睡眠時間が短くなったのは、日常生活の夜型化にあるそう。実際に都市部と地方では都市部のほうが睡眠時間が短いというデータもあるので、たしかにそういった傾向は見られそうです。

まとめ

というように上記以外にも色々な事柄が実際に数字で紹介されています。

なんとなく感覚でしか理解していなかったことが、こうして実際に数字で紹介されているので、今までと違った視点で物事を見れるようになります。
日本の人口が減っていく・・・とはよくニュースなどで見かけるけど、実際に数字で見るとこれだけの規模で減っていくのか・・・ということがわかったりします。

そういった意味で本書は、現在の日本の状況を数字で判断して新しい視点を与えてくれる一冊となります。

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