【読了】EVシフト 100年に一度の大転換 著者:風間智英

どうも、Averageです。

「EVシフト」を読み終えたので、簡単に感想を。

EVシフト

最近の自動車業界でのキーワードの一つとなっている”EV”に関することが網羅されている一冊。

なぜ今、自動車業界でEVがムーブメントになっているのか。
それは一つに環境問題(排気に関する問題)の対処法として。
もう一つは新興勢力によるゲーム・チェンジが行える点があるとして著者は記している。

今までの内燃機関、エンジンでの車の作り方では部品の作り込みや調整が大切になっており、この部分がトヨタやフォルクスワーゲンなどが強みとしてきた部分である。
しかし、EVの場合、エンジンが必要でなくなるため、必要な部品数も減り大手企業が強みとしてきた部品の調整などがほとんど必要なくなってしまう。

そのため、PCやスマホ業界で起きたようなコモディティ化が発生すると考えられている。

また、EVはこれからの自動運転技術とも親和性が高いことも紹介されており、そういった自動運転絡みのサービスや、EVならではの蓄電池機能としてのエネルギー産業としてのビジネスモデルなどの紹介されている。

そういった既存の自動車業界では出来なかった新たなサービスや付加価値により、今後の自動車のEV化が行われていく可能性を示唆し、体系的にまとめてくれている良書であります。

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